本記事では、求職者集客におけるSNS運用のコツを解説。そのほか、人材系企業のSNS運用成功事例や、SNS運用で求職者を集客するポイントを紹介しています。
SNSのプラットフォームは多岐にわたりますが、SNS運用を成功させるコツとして共通しているのは「求職者にとって有益か」を軸にして情報を発信すること。
まずはフォロワーを増やす必要があり、フォロワーがいなければ発信した情報を求職者の目に届ける事すらできないためです。
人材紹介会社が伝えたい内容を発信するのではなく、求職者にとって有益な情報かどうかで発信する内容を取捨選択しましょう。
フォロワーがある程度増えたら、フォロワーの中でも角度の高い求職者に向けたアプローチを考えます。
ここでは、それぞれのSNSの特徴や運用戦略、利用するメリットなどについてまとめています。SNSを活用したいと考えている場合には、ぜひ参考にしてみてください。
動画や画像の投稿が中心のSNSです。20代がユーザー層の中心となっており、トレンドに敏感な人や女性ユーザーに高く支持されている点が特徴となっています。人材紹介会社では、Instagramをタレントプールとして活用する方法が考えられます。例として、取り扱っている案件に関する情報を自社アカウントにて紹介しつつ、自社の事業に関する情報も定期的に告知すると良いでしょう。
自社アカウントに対し、いいねやメンションしたユーザーをリスト化して管理しながら、その中でも確度が高いユーザーに対しDMでアプローチする使い方もあります。
長年にわたって多くの人に利用されているSNSです。知名度が高いことから、年齢問わず幅広いユーザーから支持されている点が特徴といえるでしょう。短文を投稿できる点に加え、画像・動画も掲載することが可能。手軽にリアルタイムで情報発信ができる点、拡散性が高い点もポイントです。
まめな投稿を続けることによってさまざまなユーザーの目に触れやすく、効果にもつながりやすくなる面もあります。例えば、転職フェアの開催する際の広告出稿などを行う場合の集客手段としても利用ができます。
YouTubeは、その利用者の多くが10〜30代とされているSNSです。長尺の動画を投稿できる点が特徴となっているため、会社説明会や企業の代表からのメッセージを配信する、企業の先輩社員にインタビュー動画を配信するといった使い方もできます。
長い動画を使用できますので、知らせたい情報をしっかりと伝えられる点が大きな特徴といえるでしょう。
Facebookも多く利用されているSNSのひとつです。若年層のユーザー離れが進んでいるといわれてはいますが、中高年層のユーザーは定着しているという傾向があります。
以前はFacebookに求人情報を掲載できる機能がありましたが、日本でのサービスはすでに終了しています。そのため、自社のドメインにて求人情報をまとめたLPを作成し、Facebookに広告出稿を行う方法が一般的に行われています。
LinkedInはビジネス向けのSNSです。海外の人材とも接点が持ちやすい点や、IT系・マーケティング系のハイスペック人材の利用が多い点、潜在的に転職を検討したいと考えている層もいる点などが特徴として挙げられています。
LinkedInも無料で利用が可能であることに加え、「採用」「就活」などの有料プランも提供されています。この機能では、詳細検索機能が搭載されているため、候補者のピックアップや候補となりそうな人にメッセージを送るなどの使い方もできます。
特に若い層から支持されているのがTikTokです。動画が投稿されている点が特徴であり、視聴者の目を引くような動画を投稿したいケースにも向いているといえるでしょう。
人材紹介会社の場合、CM風のコンテンツを発信するなどの使い方に加え、他のSNSと連携しながら活用していくことも可能。例えばYouTubeに投稿したショート動画をTikTokでも公開する、といった使い方もできます。複数のSNSを活用することで、よりさまざまな方面への拡散も期待できます。
LINEは非常に幅広い世代で活用されているSNSです。チャットツールとして利用できるほか、LINE VOOMと呼ばれる機能を使用して短い動画を投稿できる点などが特徴です。
LINEは、他の投稿に埋もれて情報が見えなくなるといった状況にはなりにくいですし、それぞれのユーザーに個別連絡が可能です。非常に使い勝手が良いSNSであることから、求職者との面接日程調整や選考結果の連絡、問い合わせの窓口などさまざまな場面で活用されています。
フォロワー数2,000人以上の人材系企業の成功事例を掲載しています。事例から、求職者とのコミュニケーションの取り方や情報提供の仕方を学んでいきましょう。
Indeed Japanは、Instagramにてフォロワー数4,375人を獲得(2024年6月24日時点)しています。
投稿内容からは、Instagramを通じて面接のコツやキャリア形成のアドバイスなど、お仕事探しに役立つ情報を配信しているのが確認できました。
これらのアプローチは、就活中の求職者にとって有益であるほか、面接やキャリア構築に対する不安の払拭にもつながっていると考えられます。
そのほかにもIndeed Japanの投稿では、一次面接や最終選考といった段階ごとに必要なポイントをわかりやすく解説し、フォロワーのキャリア形成をサポートしていました。
ディップは、Instagramにてフォロワー数2,311人を獲得(2024年6月24日時点)している企業です。
Instagramアカウントでは、ストーリーズ機能を活用したQ&Aセッションを通じて、求職者からの質問に実際の社員が回答しています。
対話形式のコンテンツ配信は、企業文化や職場の雰囲気の透明性を高めているほか、会社への興味を深める機会にもなっているのでしょう。
このようなインタラクティブなコミュニケーションは、企業に対してポジティブな印象を与え、人材確保や認知度向上にもつながります。
株式会社マイナビでは、各種SNSの運用を行っていますが、特にX(旧Twitter)やFacebookのフォロワーが多い傾向があります。X(旧Twitter)では、フォロワー数83,224人を獲得(2024年9月14日時点)しています。
同社では、新卒向けの情報発信に力を入れている点も特徴といえるでしょう。例えば、大学生向けのアンケートに関する結果を掲載する、イベントの告知動画を掲載するなど、採用情報以外にもさまざまな情報を掲載。大学生のお悩みに関する話題などもあり、楽しみながら多彩な情報が得られる内容となっています。
SNS運用はルーティン化できるものではありません。求職者が求めている情報は何か日々考え、時代の波に合った情報を発信する必要があります。そのためには、SNS運用に注力するためのリソース確保が欠かせません。
さて、求職者集客の一方で、重要になるのが求人企業の開拓です。これに近道はなく、ネットワークや実績づくりが重要なポイントになります。事業立ち上げ間もなく、こういったネットワークや実績がない人材紹介会社であれば、「求人データベース」の活用がおすすめです。
求人データベースとは、人材紹介会社やエージェントに対して多様かつ豊富な求人情報の提供を目的としているサービスで、年収レンジや求める人物像などの情報を獲得することができます。
中には、直近の内定者の傾向や書類通過の可否ポイントなど、精度の高いマッチングを目指すうえでは貴重な付加価値情報が掲載されている求人データベースもあります。自社の求職者層や必要としている求人情報の傾向などに合わせて、求人データベースを選んでみてはいかがでしょうか。
ここでは、掲載求人のニーズ別におすすめの求人データベースを厳選しています。それぞれのデータベースについて、特徴を詳しく解説していますので、自社ではどのような求人データベースが必要なのかを考えつつ、比較・検討していくことがおすすめです。
選定基準
Googleで「求人データベース」と検索して表示された製品のうち、公式サイトに記載されている情報から、以下の条件に基づき選定(2024.1.20時点)。
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